シャイニングマンの「勇気を君に」

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【Google】A.I業界の権威「レイ・カーツワイル氏」が語る人類の未来とは【シンギュラリティ】


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どうも。シャイニングマンです。


人工知能(A.I)とそれを取り巻く世界は知れば知るほど面白く、まだまだ皆さんにお話ししたい事が山の如し。


今回はA.I研究の分野において最も重要な人物の1人である「レイ・カーツワイル氏」のお話をば。


彼はこのブログでも度々取り上げている「シンギュラリティ(技術的特異点)」という概念を世に広めた人物で


彼が2005年に出版した書籍「シンギュラリティは近い(洋題:Singularity is Near)」は近年では「預言書扱い」されるなど、今最も注目されている人物です。


今ではA.I開発に最も力を入れている企業である「Google」で研究開発を推し進める彼の予言について迫ってみたいと思います。

 

 

レイ・カーツワイル(Ray Kurzweil)とは

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先ずはざっくりですがカーツワイルのプロフと略歴をば。


生年月日は1948年2月12日。アメリカはニューヨーク生まれの発明家。現在68歳。


主な発明品はオムニ・フォント式OCRソフト、フラットベッド・スキャナー(よくあるコピー機とかのスキャナー)、シンセサイザー「K250」、カーツワイル朗読機(文章を音声が読み上げてくれる機械)などなど。


12歳でコンピューターに触れ、そのまま熱中して様々なプログラミングを習得⇒高校生になった頃にはコンピューターに作曲させた音楽をテレビ番組で披露するなど、早々にしてその神童ぶりを発揮。それで色んな賞を受賞。


そして天才と言えばの「マサチューセッツ工科大学」に当然ながら進学(笑)、更に「在学中に起業するという黄金パターン」からもそれる事無く、勿論起業(笑)


更にはそのまま色んな大学のデータベースを構築して大学選択のプログラムを作ったりと、その才能を如何無く発揮。


そして極め付けは、かのスティービーワンダーから「機械を使って本物の楽器の音を再現する事は可能か?」との問いに二つ返事でOKを出し、2年後には見事それを可能とする「シンセサイザー(Kurzweil K250)」をリリース。まさかの音楽業界にも多大なる貢献。


1990年にはインターネットの普及を予言した他、人工知能がチェスで人間に勝つという事も予言。どちらもガッチリ的中。


2005年には著書「シンギュラリティは近い(洋題:Singularity is Near)」を出版するも、その時点ではそこまで世間に広く受け入れられる事は無く、専門家の間で物議を醸した程度。


2012年には世界最強のA.I企業である「Google」にヘッドハンティングされ、2015年には同社のA.I開発の分野で総指揮を執る事になり、現在に至るまで研究を続けています。


…とまぁ「かいつまんだ経歴」でもこれくらいのボリュームにはなっちゃうくらいの大物。

 

著書「シンギュラリティは近い~人類が生命を超越する時~」

彼が2005年に書いた著書は現在、一部の専門家の間で「預言書」と言われています。2005年と言ってもピンと来ないかもしれませんが、例えば

 

まだ「iphone」すらも発売されていなかった。

 

と言えば解り易いでしょうか。そんな時代に発せられた彼の予言の一部をご紹介させて頂きます。

 

以下は全て「2010年代」にこうなるであろうと予言されたものです。

 

コンピュータはどんどん小さくなり、ますます我々の日常生活に統合されて行く。

はい。確実に小さくなってます。PC自体が軽量化されてるのは勿論、携帯電話が今や既に「小さなPC」になってますね。もう日常生活の中ではマストアイテムです。依存症患者も続出中。

 

高品質なブロードバンドインターネットアクセスは、ほとんどどこでも利用出来るようになる。

大体どこでもネット出来ます。何ならWi-Fiとかもガンガン普及してます。

 

バーチャルリアリティの生成。ユーザの網膜上にビームの映像が投影される眼鏡の登場。これらの眼鏡は新しいメディアとなる。

VRですね。2016年は「VR元年」とも言われました。はい、そのメガネ。出ました。PSVR、品切れ続出中です。

 

家庭用ロボットが家を掃除している可能性がある。

はい。お掃除ロボット。バリバリ普及してます。

 

人間は自分の遺伝子を変化させる手段を持つことになる。

2015年に中国が「ゲノム編集(ヒト受精卵の遺伝子を簡単かつ正確に操作する技術)」やっちゃいましたよね…。

 

今後の予言

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ここからは2020年以降の彼の予言を見ていきましょう。かなりSF色が強まりますが、ここまでの予想もガンガン的中しているだけに、全てとは言わないまでもいくつかは的中する可能性は高いと言えるしょう。

 

2020年代


・ナノテクノロジーの革命が開始される10年


・この10年でA.Iが「教育を受けた人間と同等の知性」になる。


・1000ドルのPCは人間の知性をエミュレートするために必要なハードウェア性能を持っている。


・サイズが100ナノメートル未満のコンピュータが可能になる。


・最初の実用的なナノマシンが、医療目的で使用される。


・人間の脳全体の正確なコンピュータシミュレーションが可能になる。


・血流に入れるナノボットは、この2020年代の終わりまでに(必ずしも広く使用されていないが)存在する。


・2020年代後半では仮想現実(バーチャルリアリティ=VR)は、本当の現実と区別がつかないほど高品質になっている。

 

2025年ごろ


・一部の軍用無人偵察機や陸上車両は、100%コンピュータ制御される。

 

2030年代

・精神転送(マインド・アップローディング)は成功し、人間がソフトウェアベースになる。


・ナノマシンは、脳内に直接挿入することができ、脳細胞と相互作用することが出来る。その結果、真のバーチャルリアリティが、外部機器を必要とせずに生成することが出来る。


・記憶用脳ナノボット、または「経験ビーマー」として知られている人間の日常生活のリアルタイム情報脳伝送を使用して、他人の感覚を「リモート体験」出来るようになる。


・人々の脳内のナノマシンは脳の認知、メモリ・感覚機能を拡張することが出来る。


・ナノテクノロジーは人の知性、記憶や人格の基礎を変え、人々は自分の脳内の神経接続を自由に変更出来る。

 

2040年代

・人々はマトリックスのように仮想現実で時間の大半を過ごすようになる。


・「フォグレット」(人体をとりまくナノマシン群。人間の外見を自由に変化させる)が使用されている。

 

…などなど、専門用語も多くて何が何だか…なものも多数ありますが、僕らの生活に大きく関わる部分で言えばやはり以前にも記事にした「VRの進化」ではないでしょうか。

 

VRの進化と最終到達地点

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VRの事だけで言えば特に2020年代~2030年代の予言の中にある


・「人間の脳全体の正確なコンピュータシミュレーションが可能になる」


・「仮想現実(バーチャルリアリティ=VR)は、本当の現実と区別がつかないほど高品質になっている」


・「精神転送(マインド・アップローディング)は成功し、人間がソフトウェアベースになる」


・「ナノマシンは、脳内に直接挿入することができ、脳細胞と相互作用することが出来る。その結果、真のバーチャルリアリティが外部機器を必要とせずに生成することが出来る」


の4点を統合すると…


これまでほとんどが謎に包まれていた「人間の脳のメカニズム」が全て解明され、一方でVRの技術も発展し、更に人間の精神を外部コンピューターにアップロードする事が出来るようになり、最後はナノマシンによって真のVRが実現して、2040年代にはマトリックス化…。


とまぁこれによって人間は肉体を捨てて仮想現実で永遠の命を得る事になりましたとさ。めでたし。って事ですよね。以前記事にしたトランスヒューマニスト達の最終目標が実現ですね。


こんな事があと30年以内に現実になるなんて…信じらないですが、いずれにしても近いところまでは行くんでしょう…。(どうせ)


関連記事↓

【マイクロチップ】トランスヒューマニズムがもたらす人類の未来は明るい?【インプラント】 - シャイニングマンの「勇気を君に」

 

 

2045年は「シンギュラリティ」が起こる。


カーツワイルの予言は2045年まで続き、最後は「シンギュラリティ」が訪れるという所で締め括られています。


シンギュラリティとは「人工知能が人類の知性を超える時点」を指すとの事。つまり地球誕生以来「初めて人間よりも優れた知性を持つ生命体」が誕生するという事になります。


そうなるとこの世界は一体どうなるか?

 

僕は個人的に「人間がこれまで犬や猫などの動物にしてきたような事を今後はロボット(A.I)にされるのでは」と思っていました。もしくはターミネーターみたいな世界。いずれにせよそういった「人類がロボットに支配される未来」しか想像が出来ません。どうしても学が無いとこういう発想になってしまいますね(当方中卒)


勿論、ここは現時点で専門家の間でも意見が分かれるところなのですが、カーツワイルによると

 

人間もその頃には機械と融合して全く新しい存在に生まれ変わる事になる為、その可能性は極めて低いと言っています。サイボーグになる人が居たり、それこそ仮想現実に逃げ込む人が居たりと。


そうやって全く新しい世界になっていくとの事です。

 

まとめ

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今回はその筋の権威であるレイ・カーツワイルの視点から「シンギュラリティ」に迫ってみましたが、やはりこの分野の権威である彼の発言は一定の説得力があり、出版されてから10年以上経過した今、再度彼の著書が評価を得ています。


それは過去の彼の予言がある程度的中している事に由来しており、昨今の様々な技術の発達から、この先の未来予想もまた現実味を帯びているという事だと思います。


改めて思うのが「僕らは今本当に凄い時代を生きている」という事です。2045年と言えば、僕は60歳くらいです。何も無ければ確実に生きていますからね。僕の娘なんてまだ30歳とかです。


更にその頃にはナノ医療なども発展を遂げてると言われ、機械との融合に加えて人間の寿命は10倍近くにもなっていると言われています。もうそうなると「年齢」なんていう概念も無くなっているのでしょうかね。

 

カーツワイルによれば、人類で初めて不老不死の恩恵を得るのは1940年代生まれの世代との事です。


肉体を残したまま機械との融合によって現実世界で不老不死となるか

 

はたまた

 

VR技術で精神だけをアップロードして仮想現実の世界で不老不死となるか

 

そのいずれかを「選択出来る未来」になります。不老不死なんてもう大前提…って感じでしょうか。いや凄い…。


何度も言いますが、これは100年後とか200年後とかじゃなくて、今から30年以内の話だという事です。そう思えば、なんだか今抱えてる悩みとか、そういうモノもちっぽけに思えてくるような気がします(笑)


難しい話は僕もよくわかりませんが、僕らが望む望まざるに関わらず、既に世界はその方向に向かって大きく舵を切っている…というお話でした。


今回も長々と書き連ねましたが、最後までお読み頂いてあじゃした!!

 

 

 

記事中で紹介した著書(預言書)はコチラ

 

難しい話もありますが、「専門書」というほどハードルも高くなく、僕(中卒)でも楽しく読めました。

 

記事でも紹介した通り実際に当たっている予言も多数ありますし、今後来る2020年代以降の予言と見比べてみるのも面白いと思います。

 

今後はこの日本のメディアでも「人工知能の話題」が加速度的に増えて来ると思いますので、今の内から少しでも人工知能についての知識を身に着けておくという意味でもオススメです。

 

 

 

 

 

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