シャイニングマンの「勇気を君に」

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【キムタク主演】実写化された「無限の住人」の原作はマンガ界屈指の超名作【三池崇史】


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どうも、シャイニングマンです。


劇場版が4月29日に公開された事で話題となっている

 

「無限の住人」

 

ですが、個人的に「面白かったマンガ」の中で3本の指に入る超名作です。マジでオススメ。

 

実写版の俳優陣も豪華ですし、もしかしたら映画版でこの作品に初めて触れる人も少なくないと思いますので、今回は原作ファンの僕がこの作品の素晴らしさをお伝えしたいと思います。

 

 

痛快激烈画力スーパー炸裂系エログロバイオレンスネオ時代劇マンガである今作。

 

作者の沙村広明先生の趣味趣向がこれでもかぁオラァ!と凝縮されてます。

 

マジ最高。神。

 

 

 

あらすじ

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実家の剣術道場を「逸刀流(いっとうりゅう)」という剣客集団に潰された少女「浅野凛(りん)」と、凛が復讐の為に用心棒として雇った不死身の体を持つ主人公「万次(まんじ)」の二人の旅を描いた作品。

 

基本は万次&凛と逸刀流の戦いで、そこに途中から第三、第四の勢力(無骸流とか幕府とか六鬼団)が出て来て三つ巴四つ巴で殺し合う流れです。

 

 

見どころ

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「主人公が不死身の侍」という出オチMAXな設定ながら、出てくるキャラのカッコ良さや台詞のセンス、画力の高さからくるキャラの立ち具合、バトルシーンの壮絶さ、四肢飛び交うエログロ加減がもう言う事無し。公式のキャッチコピーである「ネオ時代劇」ってのが凄くしっくりきますね。


作中後半部分の「不死解明編」では読んでる多くの人が壮絶な中垂みを経験しましたが、ここからラストにかけての怒涛のスパート、畳みかけには皆さん胸アツどころではなかったのではないでしょうか。最終巻はマジで漫画史に残る。と思う。(表紙と裏表紙のあのギミックとか)


ただ、画力の高さ故の刺激描写が「かなり強め」ではあるので、無理な人にはちょっとキツイかな?特に女性に対する扱いがめちゃくちゃ酷い(この作者の特徴)ので、重ねてそういうのが無理な人はオススメしません。

 

でも、これは読んで欲しいなぁ…!!!(マジで!!!)

 

実写映画化(2017年4月29日公開)

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まさかの「キムタク主演で実写映画化」っていう原作ファンも騒然メディアミックス展開となりましたが、監督はバイオレンス系が大得意の「三池崇史」との事なので、エンタメ色強めでそこそこ期待も出来そうな感じ(笑)

 

ちなみに主要キャストはこんな感じ↓

 

万次(主人公)→木村拓哉

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ん~…と言わざるを得ないキャスティング!(笑)キムタクは「良くも悪くもキムタク」なので正直不安はありますが…怖い物見たさもあるので気にはなる!(笑) ちなみに万次さんこんなイケメンじゃありません…。

 

 

浅野凜(ヒロイン)→杉咲花

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ここは無難というか、凛自体がそこまで個性的なキャラではないので、この辺の配役は特に気になりません。ただちょっと幼過ぎるかな…という印象。 

 

天津影久(逸刀流・当主)→福士蒼汰

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原作通りの「美男子&イケメン」って所では良い配役かなぁ…と思いますが、顔面って事でいうとそんなには似てない。天津はもっと切れ長の目ですしね。この衣装着せてこの武器持たせてコレ…っていうのはちょっとなぁ…。 

 

閑馬永空(逸刀流)→市川海老蔵

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もうこれはノーコメントですね(笑)海老蔵ってだけで個人的に面白いので、これに関してはもはやハマってるかどうかなんてのは野暮ですよ(笑) 

 

乙橘槇絵((逸刀流)→戸田恵梨香

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※このキャラについては後述しますが…悲しい!の一言!(泣)僕の中で「無限の住人」と言えばこのキャラが全てなので!!戸田恵梨香べつに嫌いじゃないけど…(泣)

 

それだったらダメ元で「椎名林檎」にして欲しかった…(手遅れ)

実写版「乙橘槇絵」に最適な配役は戸田恵梨香ではなく「椎名林檎」だと思う

 

 

 

尸良(無骸流)→市原隼人

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これは似てるか似てないかで言ったら「全然似てない」んですけど、不思議とそこまで嫌悪感は無い。ただ、個人的には「渡部篤郎」とかが良かったかなぁ…って感じ。まぁそれだと年齢的にちょっと無理あるか…。いや、それでも渡部篤郎が良かったな…。難しい…。

 

 

その他キャスト↓

 

百琳(無骸流)→栗山千明

伊羽研水(心形唐流)→山崎努

吐鉤群(幕府)→田中泯

凶戴斗(逸刀流)→満島真之介

黒衣鯖人(逸刀流)→北村一輝

 

公式サイト

映画『無限の住人』オフィシャルサイト

youtu.be

 

 

作者・佐村弘明氏のコメント


今まで何度か映像化の話は頂いていたのですが実現せず、今回三池監督、木村拓哉さん主演という豪華すぎる夫人で映画化が実現し感無量です。

私のライフワークとなっていた連載19年・30巻の「無限の住人」を、一本の映画にまとめて頂き、極上のエンターテインメントに仕上げて頂いた事をとても感謝しています。

思っていた以上に剣術のシーンも多く、アクションシーンの迫力はすごいです。

これ以上無いというほどの格好良く万次を体現して頂いた木村拓哉さん、芯がしっかりしていて復讐心を秘めた力強い凛を演じてくれた杉咲花さん、凛々しい姿が次第に悲壮感に満ち溢れて行く天津を力強く、かつ繊細に演じて頂いた福士蒼汰さんをはじめとした俳優の皆さんの熱演には頭が下がるばかりです。

原作者としてこれ以上のものが無いと言い切れる映画に仕上がっています。大きなスクリーンで楽しんで下さい。

 

出典元:映画ナタリー

 

「乙橘槇絵」というジョーカーキャラの存在感

原作の方に話を戻します。

 

僕がこのマンガの何が好きかって言ったらね、そりゃもちろん作品自体の完成度とか画力とかセリフのセンスとか、色々あるんですが…やっぱり何を置いても


「乙橘槇絵さん」でしょうがよぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!

 

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※戸田恵梨香…マジでいけるか?(汗)

この乙橘槇絵(おとのたちばな まきえ)さんってのは、作中に登場するジョーカーキャラの名前でして


ジョーカーキャラってのは、バトル系の漫画にたま~に登場する「主人公、仲間、敵キャラ、果てはラスボスまで含む作中の誰よりも何故か強く設定されてるキャラ」の事です。たまにいるでしょ?


ほら、るろうに剣心で言うところの「比古清十郎」とか、バキシリーズの「範馬勇次郎」とか、クローズの「リンダマン」とか、ワーストの「花木九里虎」とか、はじめの一歩の「鷹村先輩」とかね。(分かる?)


この「乙橘槇絵さん」もそんなジョーカーキャラなんですが、何が凄いって、このキャラ、見ての通り「女性キャラ」なんですよ。


青年マンガのバトルモノでジョーカーが女性ってのが僕の中ではなかなか衝撃的な事でして。(あんま無いよな?)少なくとも僕が今まで読んだマンガではこんなキャラは居なかったです。


そして沙村先生の書く「女性キャラ」がもうね、最高なんです…あ、勘違いされたくないので一応言っておきますが


僕は基本的にマンガにおける女性キャラってのは一切興味なくて、バトルマンガにはむしろ不要くらいに思っているのですが、この人だけは違う…(惚)これまでの女性キャラの常識を覆しまくったこの人だけはマジで違うんですよ…(濡)


漂う悲壮感。美しさ。華憐さ。とにかく可愛い!美しい!カッコイイ!てか強すぎ!…の全部のせ!沙村先生の画力の高さと趣味趣向を最大限に発揮した激推しキャラなんです!


てかこのマンガが好きな人でこのキャラが好きじゃない人なんて居ないっしょ?(だよね?)


主人公の万次(不死身)も確か作中2、3回はボッコボコにされてましたしね。(てか万次自体がそこまで強く無いんだけど)


そして最終巻における「槇絵無双」からの壮絶な最期ったらもうね…(読んだ人、解かるよね?マジヤバかったよね?)


てかそもそも「乙橘槇絵」って名前も相当カッコイイと思うんですよ。この辺のネーミングセンス、やっぱ漫画家って問われますよね。いやぁ~沙村先生ホント好きだわ…。

 

もう一つの魅力(戦闘描写と武器)

このマンガはよくある「能力系バトルマンガ」ではなく、戦闘シーンはひたすら各キャラの身体能力を源泉としたチャンバラが基本です。少年たちが休み時間に連呼するような「必殺技」みたいなのは各キャラ特にありません。ただ己の武器で切ったり突いたりするだけ。


じゃあどこで差別化を図っているかというと…


登場キャラが持ってる「変な形の武器(なんかカッコイイ)」なんですよ。


もちろん時代劇という性格上「刀」はデフォなんですが、刀でも変な形のものが多かったり。(切断された自分の腕の骨を削って刀にしてた奴も居た…)


先述の「乙橘槇絵」さんが持ってる「春翁(はるのおきな)」っていう武器(ダミーで持ってる三味線から2.5メートルの仕込み三節槍が出てくる)も相当カッコイイ。てか三節槍ってなんやねんって?

 

コレだよコレ

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ハイカッコいい~(いや戸田恵梨香…ホンマにいけるか?)

 

主人公の万次なんかに至っては着物の中に10種類以上の「変な武器」を隠し持ってますからね。(四次元ポケット)

 

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 ↑まだまだある


確かに能力や必殺技を登場させるとバトル描写も派手だし解り易くて良いと思うんですけど、あれって書けば書くほど色々とインフレしやすいっていう諸刃な一面もありますよね。読んで行くにつれてちょっとやそっとの能力じゃ物足りなくなったり。更に途中からはそればっかりになっちゃって、一番大事なストーリーの整合性とか設定とかパワーバランスを維持するのが大変になってきて、段々と作者が自分で自分の首を絞めちゃう的な。


そういう意味でも「本当に質の高いバトルマンガは能力とか必殺技なんかに頼らなくても充分に楽しませられるぞい」という典型的な例だと思うんですよね。だからこのマンガは素晴らしいんです。

 

まとめ

よくあるこすり倒された「能力系バトルマンガ」ではなく、そういうテンプレに頼る事無くちゃんと作者のセンスと画力で描き切ってる名作チャンバラ時代劇。

 

エログロの加減で見る人を選ぶ作品である事は確かなんだけど、とりあえず毛嫌いせずに読めば何かしら素晴らしいと思えるはず。

 

もちろんストーリーも最の高。面白いマンガほど作者が遅筆ってのは最早この世の理(ことわり)ですが、このマンガはちゃんと完結してるのでその点もオススメ出来る理由です。

 

終盤手前あたりに、ファンからも不評だった中だるみもあったりしますが…全ては最終巻へのフリなのでご安心を。

 

まぁあれです。僕的には一にも二にも「乙橘槇絵」さん。このキャラに出会う為だけでも読む価値アリ!!

 

映画が公開されたら、是非原作も手に取ってみて欲しいです!! 

 

 

 

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