シャイニングマンの「勇気を君に」

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A.I(人工知能)の進化でベーシックインカムが実現?富の再分配は可能か?


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どうも。シャイニングマンです。


最近、世界的にも本腰を入れて議論しだす国も出始めて来た「ベーシックインカム(BI)」という制度をご存知でしょうか?


僕はこの制度は少子化対策にもなると思っているので、マジで一刻も早く日本で導入して欲しいと心から望みまくっているのですが、実現する気配は一向にありません。


「ベーシックインカムなんてどう考えても実現は不可能だ!」という意見が大多数ですが、本当に無理なんでしょうか?今すぐとは言わないまでも、僕は将来的には必ずこの制度が導入されると思っています。


今まで普通に生きて来た人の価値観を大きく覆す夢の制度「ベーシックインカム」について、今日は書いてみたいと思います。

 

 

ベーシックインカム(BI)とは

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これは「国が国民の資産や就労の有無に関係なく一定のお金を支給する」制度(最低所得保証)の事です。


もっとわかりやすく言えば「誰でも無条件で生活保護が受けられるよ~」って事です。いやマジでこうなったら最高ですよね。正に夢のシステム。


今は世界中でも議論されていて、勿論この日本国内でも議論がされています。BIの導入を訴えてる人で有名なのは「ホリエモン」こと堀江貴文氏ですね。


彼はかなりこの制度の導入に積極的でして、彼の意見なんかも交えながらBIが抱えるメリットや問題点を紐解いていきたいと思います。

 

財源の問題

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まぁBI反対派の意見でよく言われる事なんですけど、一番多いのはコレですね。そりゃそうです。


仮に「全国民に月8万円のBIを導入する」となった場合、年間で120兆円の財源が必要となります。日本にはそんなお金はありません。(日本の国家予算は一般会計で約100兆円)


ただ、ベーシックインカムの導入を真剣に考えてる人ってのはある程度ちゃんと財源の事も考えています。

 

堀江氏の主張

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・まずBIの導入後は消費税率を20%に上げる

・日本のGDPの内需部分が300兆円とした場合「300×20%で60兆円」になる

・それに加えて無駄な公共事業を減らす

・現行の年金や生活保護や児童手当などの補助金を全て廃止してBIに統合


との事。ただし「現行の補助金を統合する」っていうはそもそもBIの理念に含まれてますから、これは当然ですね。だからホリエモンが主張する財源確保のアイデアとしては


「消費税上げる」「無駄な公共事業減らせ」の2点になります。確かに消費税を上げるってのは良い手だと思います。国民が理解してくれるかどうかは微妙かもしれませんが(苦笑)


あと「無駄な事業減らせ」に関してはBIに関わらずいつの時代もずーーーっと言われながら全然出来てない事なので、これも現実的ではないかもしれません。


特に補助金全てをBIに統合するとなると「次の問題」が出て来ちゃいます…


それが

 

高齢者の反発


年金や生活保護などの今ある補助金を全て廃止した場合、それによって一番ダメージを受けるのが「高齢者」です。「月8万円程度のBI」だと今高齢者が貰っている年金や生活保護の受給額よりも下がってしまう人がほとんどだからです。


これを高齢者が果たして納得するか?という事ですね。


個人的にそこは納得して欲しい所(納得してくれたら明日からでも出来る)ですが、まぁ高齢者が文句を言いたくなる気持ちもわかりますし。


これは昨日の少子高齢化問題の記事でも触れましたが、今の時点で高齢者(65歳以上)の人口比率はかなり高く、更に今後はそれが加速度的に高まっていく事が「決定」しています。


つまり、政治的に見ても「大きなパイ」となる高齢者のほとんどが反発してしてしまうと、仮に「国民投票」でこれを決めるとなった場合ほぼ確実に否決されるでしょう。


ここは僕も個人的に最大のネックだと思います。


仮に今の年金とかより多い額のBI(例えば15万円)とかにしようと思ったらそれこそ何やっても財源作れないだろうし…。額面は「5万~最大でも8万円」くらいが妥当かなぁと思うんです。


ん~、やはり難しいか…。

 

勤労意欲の低下

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次に「勤労意欲の低下」が懸念されています。

 

個人的には「月8万円」程度ならこの日本では「働かなくても良いレベルではない」し、BI導入で「よし!仕事辞めよ!」なんて思う人は居ないんじゃないかなぁ?と思います。


堀江氏はこの懸念に対しては

BIがあることで今まで二の足を踏んでいた起業などにもチャレンジしやすくなる。BIは逆に勤労意欲を上げる。

とも主張しています。


なるほど。「逆に」のパターンね。ただ「起業」っていう所にフォーカスするのは正直この国ではなかなか理解されにくい価値観かも。日本の教育は「雇用される側の教育」しかしてくれないですからね…。


だから「よし!BIあるし、起業だぁー!」ってなる人が日本にどんだけ居るのかは正直疑問…。勿論、メリットである事には変わりないと思いますが、それがメリットだと思える人がどんだけ居るのか…って問題。

 

 

テスラの「イーロンマスク」も推奨

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アメリカのテスラモーターズやスペースX、ソーラシティーなど様々な企業のトップを務める著名な起業家「イーロン・マスク」氏ですが、彼も将来的には普遍的なベーシックインカムが必要になると発言しています。


彼によると、これからA.Iの台頭によって商品やサービスの生産性は上がり続け、ほとんどのものの値段が安くなるとの事。これで人々の生活は豊かなり、ベーシックインカムが必要になると言うのです。


更にマスクは

人々は就いてる職に自分の生きがいを見つける。もし、あなたの労働が必要とされなくなったとしたら、あなたの存在意義はどうなりますか?


とも語っており、今後「A.Iが確実に人々の仕事を奪っていく」という事を予言しています。

 

※イーロンマスクについての記事はコチラ↓

【スペースX】天才実業家イーロン・マスクの超人ぶりを徹底解剖【テスラモーターズ】 - シャイニングマンの「勇気を君に」

 

 

世界におけるBIへの評価


世界でもちょっとずつBIを導入する流れが出てきています。代表的なのは「スイス」「フィンランド」ですね。ちょっと見てみましょー。

 

スイスの例

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スイスでは2016年6月にベーシックインカムの導入(成人27万円、未成年6.8万円)の是非を問う「国民投票」が行われ、その結果…賛成23.1%、反対76.9%で「否決」されました。


※「27万円」って日本円で書くととんでもない金額に見えますが、一応スイスは「世界一物価が高い国」なので、この額はどっちかと言えば「全然少ない金額」ですのであしからず。(マクドナルドの時給が2000円とかですw)


で、反対した人の意見を見るとやはりほとんどが「財源不足」「労働意欲の減退」はもちろん、「隣国などから多くの外国人が入って来る」なんて言うような懸念もあったみたいです。なるほど。確かにそれはあるかもな…。


あと、やっぱり「年金受給者、またはもうすぐ受給が始まるような世代からの反発」も。(スイスもなかなかの高齢化社会)


まぁ見事に予想通りな結末でしたね。日本でやっても、まずこうなるでしょう…っていう良い見本でした(苦笑)

 

スイス国民投票、「ベーシックインカム」を否決:朝日新聞デジタル

 

フィンランドではBIの試験導入が開始

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お次はフィンランド。なんとこの国では世界で初めてこのベーシックインカムの試験導入が2017年1月から始まりました。

 

フィンランド、ベーシックインカムを試験導入 対象者に月額560ユーロを支給 - ねとらぼ

 

対象となるのは無作為に選ばれた「25歳~58歳の失業者2000人」との事。この人達に対して毎月560ユーロ(約6万8000円)が2年間支給されますす。導入前に否決されてしまったスイスとは違い、これはかなり貴重なデータが取れそうですね。


もちろんこの人達は今後、失業手当や他の社会保障は一切受けられません。ちなみにフィンランドのヘルシンキの賃貸の家賃は平均で「650ユーロ」くらいとの事なので、支給される560ユーロではギリ足りないくらいの額ですね。


失業手当は「就労した途端に減額されたり無くなったりする」のに対し、今回のフィンランドのテストBIではその心配がありません。つまり「手当欲しさに働かない」という選択肢が失業者から消え、就労意欲の低下も防げるとの考え方です。


まだまだ始まったばかりですが、これは今後の動向がかなり楽しみなプロジェクト。是非いい結果を出して世界に提示して欲しいところです。

 

頑張れ選ばれしもの達!あと、ちゃんと就活しろよ!そして働いて税金収めろよ!頼むぞ!

 

A.Iの台頭によって必ずBIが必要とされる時が来る

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ここまでBIについて消極的な情報ばかりを書いて来ましたが、今の日本の現状を見ればやはり導入は厳しいと言わざるを得ません。高齢者の反発は勿論ですが、それ以上に政治家や官僚がこれを是とするとは僕には想像も出来ませんから(苦笑)


ただし、今後「A.I」の分野が劇的に進歩を遂げる事により、僕は将来的にBIがどの国でも導入されるんじゃないか…と思っています。


A.Iの話題の一つとして「将来的にA.Iが人間の仕事を奪うのではないか」というような懸念が囁かれています。


しかし一方では「人間が働かなくてもロボットがお金を稼いでくれる」と考える人もいます。


例えばロボット(A.I)が稼いでくれたお金を政府が「ベーシックインカム」によって国民に再分配する事により、平等な社会が作られる…という考え方も出来なくはありません。

 

公務員の大幅な削減

ロボットが人間の仕事を代替えするようになった時、例えば事務職の公務員(役所関係など)は大幅に削減されます。こういうのはA.Iが一番得意とする仕事ですからね。で、皆さんもご存知の通り公務員の給料は100%「税金」で賄われています。


つまり、多額の税金が浮く事にもなりますよね。浮いたお金はそのままBIの財源として使えますし、更にA.Iの所有者(資本家)や企業に対して課税する事で、またそれも財源とする事が出来ます。更にロボットが稼いだお金も財源として使う。


これとホリエモンが言ってたのと併せたら高齢者が納得するような額(例えば15万とか)にしても導入出来るのでは?なんて僕は思ってるんですけど…どうですかね。

 

まとめ

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A.Iの進化と普及により、今から20年ほどで人間の仕事の半分以上をロボットが代替えするようになると言われています。


もちろんその頃には「A.Iに関連する仕事や雇用(エンジニアとか整備士とか)」も生まれるとは言われてますが、ロボットの整備なんて恐らくその内ロボットが自分でやるようになっていくと思うので、あまりそっちの期待も出来ないんじゃないかなぁ…と僕は思ってます。

 


「ロボットが人間の仕事を奪い、貧富の差が更に広がる」のか

 


それとも

 


「ロボットが人間の代わりにお金を稼いでくれて格差が是正される」のか

 


もちろんこれは「経済システムの問題」でもあるので、法整備など様々な準備も必要になってきますし、その時代に生きる人達がどのような価値観を持っているか?という問題も重要です。

 

どんな未来になるかはわかりませんが、僕はいずれにしてもベーシックインカムが導入される事にはなると思います。


それが「富の再分配」という目的か「セーフティーネット」という目的かって違いだけで。


こう考えると、早めに日本も対応できるよう今から色々と動いてほしいなぁ~と思うのですが、この議論がなされるのはまだまだ先になりそうですね。

 

 


少子高齢化問題もあるし

 

 


マジでそろそろ本気出してくれないかなぁ政治家さん達!!(おこ)

 

 

 

あじゃした!!

 

 

※2017/1/18追記

自民党参議院議員の青山繁晴さんがAI時代の到来とベーシックインカムについてお話されている動画を発見したので貼っておきます!僕とは違う考察ですが大変興味深い内容なので興味ある方は是非!!

 

youtu.be

 

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