シャイニングマンの「勇気を君に」

気になった事や今まで溜め込んでいた知識をジャンル問わず放出する雑多なブログです。 人工知能(A.I)、漫画、音楽、お笑い、ダイエット、美容、健康…etc

松本人志の最高傑作「VISUALBUM(ヴィジュアルバム)」を紹介させてくれ。


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どうもシャイニングマンです。

 

もう長い間お笑い界の実質トップに君臨する「ダウンタウン」は老若男女問わず知らない人などほとんど居ないと思います。


2016年からAmazonビデオで限定配信されてる「ドキュメンタル」も話題沸騰中ですが、

 

 

 

www.shining-man.com

 

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ダウンタウンと言えば僕と同じ30代の人は正に「ど真ん中」でしょう。


1991年~1997年まで日曜のゴールデンタイムで放送されていた「ダウンタウンのごっつえぇ感じ」はそれまでの「笑い」を確実に変え、その後の芸人に多大過ぎる影響を与えました。


しかし若い世代からするとどうなのか?


僕ら世代より一回りも下(ハタチくらい)になると、多分もうダウンタウンがコントをやってた事なんて知らないんじゃないでしょうか。

 

更にその下(10代)なんかに至っては松本人志なんて「タウンワークのCMに出てる金髪のおじさん」程度の認識ではないでしょうか。

 

もちろんレギュラー番組は今も沢山持っていますが、コントやネタとなると、若い人は「?」でしょうね。


そんな人達にこそお教えしたい素晴らしい作品があります。勿論、ど真ん中の人でもまだ見てない人が居たら…是非。


「現代お笑い界の神」と崇められるダウンタウン松本人志の才能が「全て詰まった」と言っても過言ではない作品。


そう


「HITOSI MATUMOTO VISUALBUM(ヴィジュアルバム)」

 

です。

概要

1997年に人気番組だった「ごっつええ感じ」が終了し、コント制作の場を失ってしまった松本が「テレビコントとは一線を画した後世に残るようなお笑いを作りたい」という目的を基に1998年~1999年にかけて制作&発売されたコント作品集。

 

「りんご~約束~」と「バナナ~親切~」と「ぶどう~安心~」の全3巻で、各巻5本ずつのコントが収録されており、ボリュームも十二分にあります。

 

VHSでの発売(今はDVDも出てます)だった為、テレビにおける様々な規制に縛られる事も皆無。それだけに存分に松本ワールド(全盛期)を堪能できる作品となっております。

 

Vol.りんご~約束~

 

「システムキッチン」

ダウンタウンの二人のみで送られる不動産屋コント。松本演じる不動産屋と、浜田演じる客の二人の部屋探しの旅。最高の安定感を誇る二人の掛け合いに、ダウンタウンファンならド頭から悶絶必至。やっぱりこの二人は最高です。

 

「げんこつ」

居酒屋コント。ネタバレになってはいけないのでこれだけ言っておく。このコントは「2回目から」が本番。

 

「古賀」

りんごの中では個人的には一番好き。板尾演じる「古賀」に翻弄されまくる友達の苦悩。こんな体験…あったかも?と、多くの人に既視感を与える不思議な作品。板尾が凄すぎる。

 

「都・・・」

笑点のパロディー。と言えば味気ないが、切り口がもう松本人志そのもの。これを見てから笑点を見たら、色んな意味で面白い(笑)

 

「ミックス」

ダウンタウン演じる口の悪いラブラブ夫婦と、親切なご近所さんのラブソディー。最低なくらい下劣ですが、最高に笑えます。こう見ればこの「りんご」はダウンタウンに始まりダウンタウンに終わるんやね。

※1998年発表

 

Vol.バナナ~親切~

 

「ZURU ZURU」

松本演じるオス犬が性病を患って動物病院に駆け込み、今田演じる獣医とのやりとりを描くコント。今田はやはり秀逸。この頃はまだCGが発達しておらず、遠近法で犬と人間のサイズ感を表現してた。

 

「マイクロフィルム」

中国マフィアコント。若かりし頃のココリコがここで初登場。ナンバー2の板尾とその下の東野の掛け合いが最高。

 

「む゙ん」

全作品中もっとも難解。シュールの極み。多分、松本人志の「理解されない部分」が全て凝縮されたんじゃなかろうか。「見て笑う」というより「味わう」感じで。

 

「いきなりダイヤモンド」

松本と今田の二人が刑務所の中で漫才コンビを結成するというコント。個人的に「バナナ」の中では一番好き。後に松本主演のドラマ「伝説の教師」での中居くんとの漫才ネタにコレが原型として使われてましたね。

 

「ゲッタマン」

特撮ヒーロー番組の撮影現場で始まる不条理なゲーム。何を置いても「東野の芝居」が素晴らし過ぎます。えぇ顔してたわぁ~。

※1998年発表

 

Vol.ぶどう~安心~

 

「診察室にて・・・」


りんごの「システムキッチン」を彷彿とさせるダウンタウン二人の掛け合い医者コント。やりとりのほとんどがアドリブで、永遠に見てられる作品。ほんと最高です。

 

「寿司」

これもなかなかシュールさでは抜きん出てる作品。松本が怪演する寿司屋の女従業員の狂気をご堪能あれ。

 

「巨人殺人」

これはもうほぼほぼ「映画」ですね。いじめっ子の同級生(巨人)を友達皆で協力して殺す話。独特の空気感で、少し怖い。

 

「荒城の月」

便所の下の世界で生きる誘拐夫婦の悲しいコント。ラストでは何とも言えない気持ちになります…。でも笑ってしまう。松本お得意の「哀愁×笑い」ですね。

 

「園子」

この巻で一番好き。すっかり落ちぶれてしまった師匠(松本)が一念発起し、弟子たちを集めて再起を図るも…というこれまた哀愁たっぷりなコント。今田と板尾が最高です。

※1999年発表

 

最強の出演陣

・松本人志(ダウンタウン)
・浜田雅功(ダウンタウン)
・遠藤章造(ココリコ)
・田中直樹(ココリコ)
・板尾創路(130R)
・蔵野孝洋(130R)
・今田耕司
・東野幸治
・木村祐一

 

DVD特典

DVD化された時の特典ディスクとして「メロン」が追加。

 

全編に渡って松本人志の副音声が入っている他、出演陣による当時のインタビューとか、ロングバージョンの「ZURU ZURU」とかが収録されてます。ファンなら確実に買いです。

 

あとがき

僕はお笑いが大好きで、色んな人の作品を沢山見て来ましたが、正直これ以上の「コント作品」を見た事がありません。松本人志が言うように「ガハハと笑わせるだけが“笑い”じゃない。クスリとさせる“笑い”だってある。」という事をしっかり体現されているように思う。


変な言い方になるけど、見てたら「笑う事すら忘れてのめり込んでしまう」ようなパワーがこの作品にはあるんです。本とかCDとかDVDとかのコレクト癖は一切無い僕ですが、このDVDボックスだけは今もずっと家に置いてあります。


20年近く前の作品ですが、未だに僕はこれが「現代の笑いの最高到達点」だと信じて止みません。未見の人はマジでチェックしてみて下さい。

 

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